忘年会たち
12月12日(金) UNIR(ロンドニア州立大学)合気道部にて稽古納め。 三教のポーズ(みんなできてないけど) からの打上げ。ただし酒ぬき(ToT) うーん健康的。 12月13日(土) 飲み友達とポルトヴェーリョでの飲み納め、 セントロの飲み屋で朝5時まで。 (酔っ払って途中から写真撮るの忘れた) 12月14日(日) そして年内最後の公式イベントであります。 Confraternização兼ニッケイ20周年おめでとう記念パーティー。 良き一年でした。 そして良いお年を。 それでは私は明日出立いたします。ごきげんよう。
2014年12月15日
仕事の終りとラテンアメリカ・ワンダーランド
嬉しい。ついにこのときがやってきたよ夏休み。 つい先日、ポルトヴェーリョという小さな世界での平凡で平穏な日常が最高だ、みたいなこと書いた記憶があって、もちろんそれは嘘じゃなくて実際ここでの日常は楽しく愉快な日々なのだけど、やはり半年に一度訪れるヴァカンス(に伴う旅行)は、それに輪をかけて楽しみであるということもまた否定しえない事実であろう(笑) 正直に告白せねばならない。待ち焦がれたぞよ。 思えば一年前は、ブラジル国内からアルゼンチン、チリを経て太平洋を船で南下し、パタゴニアまで行ってきたのだった。 半年前はW杯の只中で、試合を観戦しつつ国内各地を巡ったのだった。 今年は、まずはブラジル魅惑のNordeste(ノルデスチ、北東部)、次いでパラグアイ、そしてペルーを捲ってくるのだ。待っとけマチュピチュ。うん、我ながらベタやな。 てか行き先改めてプロットしてみると、我がポルトヴェーリョって、同じブラジル国内のどの観光地行くより、隣国のボリビアとかペルーの世界遺産級の各都市のほうがはるかに近いんだよな。 かといって直行便ないから遠回りせざるをえず。 なんか、すげー交通費がもったいない気がしてきた(笑) 12月の第一週で年内の仕事はだいたい終わったのだけど、なんだかんだで15日まではここに残らなければいけなくなって、結局16日がっつりお支度、17日出発と相成った。 戻りは1月下旬の予定。 今週用事をもろもろ片づけて行ってまいりますです。
2014年12月8日
ファンタジアの夕暮れ
今月初め、親に本やチキンラーメンやお好み焼き粉などと一緒に送るようお願いしていたアンチョビソースが無事届いた。 SAL便なのに届くまで2ヵ月超。さすがは地球の真反対にして陸の孤島ポルトヴェーリョであることよ。 そして先週、日頃こちらで世話になってるMおばさんから乾燥しいたけをもらった。 ここではしいたけなんて普通のスーパーには売ってないし、たまに中華系のメルカド(市場)とかで見かけるけど、どこもボッタクリ級の高さなんで今までスルーしてたのだ。 もらった瞬間、おれは狂喜乱舞したね。 そう、アンチョビにしいたけがあれば、ファンタジア完全版がここでも作れるやないか!!! ファンタジアとは、まだ日本にいる頃、酒や二郎とならび、おれの三大肥満要因の一つとまで謳われた(って、おれが一人で言ってるだけだけど)、新宿あるでん亭至高の一品なのである! ちなみにレシピはこちら。 それ以外の材料はここでも手に入るんで、これまでは食いたくなったらツナ缶にトマトやありあわせの野菜でファンタジアもどきでごまかしていたのだ。が、今回は違うぞ! 濃い味の好きな私、アンチョビやオリーブオイルやニンニクは多めに。 ここぞとばかりに、しいたけもがっつり入れてやったぜ! カスタマイズの自由が利くというのも自作の良さですな。 この旨さ、まじやばいわ。 もしかして本家を超えたのではなかろうか。 やはり海外に長くいると、食について以上にサウダーヂを感じることはありませんね。 為参考。 イタリア人も絶賛!あるでん亭のパスタがスゴイ! 【魅惑のグルメ】アリタリア航空のクルー直伝パスタが食べられる人気店! イタリア人も多数来店 / あるでん亭
2014年11月26日
A Vida Cotidiana
先月末、所用でサンパウロに4日ほど滞在した。 7月に友人宅やW杯巡りで、3週間ほどブラジルのいくつかの場所をぶらぶらしてポルトヴェーリョに戻ってきたとき、またしばらくこの街から出ることはないんだろうなあと漠然と思ったんだけど、実際ものの見事にこの3ヵ月あまり、ここポルトヴェーリョから一度たりとも離れることはなかったのだ。 久しぶりの遠出だったし、サンパウロにいる間は楽しくて気分転換にもなったのだけど、まず移動が夜便の上、接続悪くて乗り継ぎのブラジリアで何時間も待たなきゃいけなくて、しかも今夏時間でポルトヴェーリョとサンパウロは時差が微妙に2時間あって、それが行きと帰りで短期間の間に2度あったもんだから、睡眠のリズムとかぐちゃぐちゃになっちゃって、結局帰って1週間くらいはぼけーっとしてた気がする。夜便かつ時差をおしてわざわざサンパウロまで行くなら、せめて1週間くらいの滞在期間はほしいもんだよ。老体に応える(笑) でも、一歩もこの街を出ることのなかったこの3ヵ月も、ようやく時差ボケ直って部屋片付けたり洗濯したり映画見たり野球したりサッカーしたり合気道したり(そして時々)仕事したりしてる今日この頃も、何かとても平凡なんだけど平穏で愛おしい日々なんだなあと思っちゃうよ。 ここでの生活が一生続くならそんな人生もありだな、なんてふと思ったりもするけど、現実にはそういうわけにいかず。ともすれば平凡と思っちゃう今の日々も、長い人生から見たらおそらくかけがえのなく特別な時間なのだ。 私は来年の6月に帰国することになってる。時が経って振り返れば、偉大なる平凡な日々として今の日々を思い返すのでしょう。
2014年11月11日
ついに「あまロス」になってしまった
昨年ブラジルに来て以来、1日1本映画を見ようと思って、実際それに近い生活は実現できていたのだけど、8月25日からのこの1ヵ月余り、何と、ただの1本も我が映画視聴リストが更新されることはなかった。 そう。原因は言うまでもなく、我が動画視聴タイムがすべて『あまちゃん』に浸食されていたためである!!何と恐るべき破壊力であろうか。 全156話、約40日で。 なんせこの1ヵ月余り、耳からインプットする日本語のたぶん9割は『あまちゃん』経由だったんで、今日本語喋ったら普通に東北弁が口をついて出てくるであろう。気分はもう完全に北三陸の住人である。 今も頭の中で『潮騒のメモリー』が鳴っている(笑) 最初のうちは面白すぎて、時間があれば1日に2時間とか3時間とかずいずい見てたのだけど、途中から終わってしまうのがもったいなくて、終わってもないうちからからあまロス症候群に恐怖し、最後のほうなんて1日2話とか3話とか自制しつつ、ちびりちびり嘗めるように見てしまったよ。 でも視聴記録を見る限り、この間『あまちゃん』を全く見なかった日、というのは一日もなかった。 忙しい忙しいとエラソーなこと言ってる割に、実はヒマなんだなおれって(笑) 何てったって(ていうか大抵の人が思うだろうけど)、主演の天野アキこと能年玲奈ちゃんが魅力的すぎるぞ。特に、前半で種市先輩に振られたときの発狂ぶりとか(笑) 腹かかえてわろたわ。 が、そんな魅力的なアキちゃんも、もともとは「地味で暗くて、向上心も協調性も個性も華も無いパッとしない」という設定。他にも、潮騒のメモリーズではキレイキャラのユイちゃんに対して、「訛ってるほう」よばわりだし、「国民投票」でも46人中42位だという。 いやいやいや、それはありえんやろ!!いくら地味で訛ってて猫背ガニ股でも、あんだけかわいくて誰がほっとくかいな!!! ってまあ、ドラマの設定上致し方ないのは重々承知なのであるが、現実にはありえんという点において、通常とは異なる文脈で『あまちゃん』というのは正しくファンタジーの世界の出来事なのである。 がしかし、ヒロインたちがこれでもかと魅力的に描かれている一方で、おれはオトコどもの扱いが不満だぞ!一体、種市先輩とアキは結局どうなったのだ!?(キスまでしちゃった以上、それ以上は朝の連ドラでは描けんのでしょうが) 他にも忠兵衛と夏、正宗と春子、大吉と春子、大吉と安部ちゃん、種市とユイ、ストーブと栗原、吉田と栗原…etc(あついでにストーブとアキもか)。ちょっと、扱いがなおざりすぎやしないか!!?? 特に正宗と春子なんて、最終的により戻したから救われたようなものの、2008年クリスマス離婚で正宗が北三陸をあとにする下りなんて、切なすぎておれはまともに見てられんかったぞ。。。 でもまあ、こんなことうだうだ言って感情移入してる時点でクドカン氏の術中に完全にハマっちゃってるってことなんでしょうか。 どうでもいいけど、大吉の若かりし頃を演じた東出昌大さんが、博多大吉にしか見えません。 あそうかだから大吉っていうのか!!!!(ほんまか?) あと大吉も吉田も、勤務時間中に制服姿でリアス入り浸りすぎやろ(笑) ついでに、あの駅には他に駅員いないのか!?? 随所に出てくる小ネタも存分に楽しませていただきました。 80年代前半といえば、私が赤ん坊から幼稚園にかけての頃なので、全部リアルタイムで知ってるわけではないんだけど、それでもおぼろげな記憶とリンクする部分もあり、その時代を何となく思い出してしまったよ。 この『あまちゃん』へのオマージュ、というわけではないのだけど、『あまちゃん』を見終え、1ヵ月半ぶり見る映画に選んだのは、リベルダーヂで大量に仕入れたDVDコレクションの中から、昨日は『時をかける少女』、そして今日は『セーラー服と機関銃』。 いずれも80年代前半の名作、そして前者には尾美としのり、後者には薬師丸ひろ子が。 どちらも『あまちゃん』で重要な役割を演じた。 二人とも若い!!
2014年10月7日
第5回 日本の夕べ(Noite Japonesa)
9月27日、第5回日本の夕べ(5a Noite Japonesa @Bingool, Porto Velho)。 当欄のささやかなポリシーの一つとして、 いかにもリア充してます感満載の写真たちは、ちょっとみっともないんでこれまで載せないでいたんだけど、いやー、これはほんと面白かったなー。 ほんと面白かったよ。 その分準備も後片付けも大変だったけど。 というわけで、この度ポリシー破って載せちゃうのである。 この日1000枚くらい撮った。 終盤、満員の客も引けて閉会間際の三連写。 といってもこれは自分が撮ったわけじゃなく撮ってもらったのだけど。 うーん、我ながらはしゃいどんな(笑) Photos:Seja bem-vindo, Minowa san! 昨日10月2日はここポルトヴェーリョのCentenário(100周年!)でした。 なんと記念すべき日。 野球して、『あまちゃん』観て過ごしました。 明後日10月5日はブラジルの大統領選があります。 現職ジウマに対抗するのは、アクレ州出身のマリナさんという人。 アクレ州というのは、私の住むロンドニア州からさらにも1コ西隣の、アマゾンの中でも一番の奥地にあって、ちっちゃくて地味ーーーな州。 サンパウロとか沿岸部に住んでるようなブラジル人の一般的な感覚からすると、辺境のさらに最果て、森と川以外に何があんのってくらいのイメージだと思う。 関係ない外野の立場からすると、同郷(?)として親近感が湧いてくるわけで、もうそれだけで応援したい気分になります。 こうして、あわただしく日々が過ぎていきます。
2014年10月3日
ストロボ・エッジ
なんとあの『ストロボ・エッジ』が映画化されるらしいな!! まあこんな名作、昨今の映画界の流れからして、いずれそうなるだろうとは思っていたが。 社会人になった私を、再び深遠なる少女マンガの世界に引きずり込んだのが何あろう『ストロボ・エッジ』だったのだ。 そのキュンキュン度たるや、まさに空前絶後のレベルといえよう(笑) しかも主演は奇しくも今私がドハマリしてる『あまちゃん』で共演した、福士蒼汰&有村架純と言うではないか!これは待ち遠しいぞ。 原作の雰囲気を失わず、いい作品に仕上げてほしいですね。
2014年9月11日
お祭りの日々
ここのところイベントづいている。 8月30日に盆踊りがあって、 Photos:BON-ODORI 9月5日にマラクジャ祭りなる地元のイベントがあって、 Photos:Arraial Flor do Maracujá んで9月13日・14日には街で唯一の巨大ショッピングモールにてFeira Japonesa(日本祭り)、次いで9月27日には大会場を借り切ってNoite Japonesa(日本の夕べ)なるイベントをぶっぱなす。らしい。 うち、マラクジャ祭りはお客さんとして見てるだけでいいから楽だったんだけどさ、それ以外はこちらが主催なので大変よ。恒常的な人員不足の折り、(一部の)皆さんすごいテンションだな。 もちろんやるからには全力で満喫しますけど。 ところで常にネット環境の悪い私、この前サンパウロへ行ったとき、例によってリベルダージで暇つぶし用の映画DVD大量に購入したんだけど、ついでに『あまちゃん』も全巻手に入れたのだ。 そういや日本出国するとき話題になってたよな、と思いつつ。 で、先月下旬から見始めたのだけど、 や ば い。面白すぎるぞ!!! もう、止まりまへん。 キリがないので、休みの日であってもマックス3時間(つまりは2週間・12話分)までと自制してる。 それでも今月中には見終わってしまうだろう。 まだ前半のうちから、早くも「あまロス」に恐怖する今日この頃。 あまちゃんロス症候群から立ち直るための7つの方法 ではごきげんよう。私はまた北三陸の世界へ戻ります。
2014年9月8日
楽しみになってきた
ブラジル来て1年ちょい。帰国まで1年足らず。 ポルトガル語だけじゃ物足りないんで、どうせならこっちいる間にスペイン語もついでにマスターしようと思ってたのだ。似てるとこ多いし。 ここポルトヴェーリョでスクールでも行こかなとか、出稼ぎ来てるボリビア人に家庭教師してもらおかなとか考えたんだけど、ネット探したら教材いくらでも転がってるではないか。 中でもこれは使える! これが全部タダだなんて、社長サン太っ腹。 動画ゆえに、うちのネット環境じゃ常に快適に視聴できるわけじゃないのが玉に瑕なんだけど、教科書もノートも何も要らないのがいいですね。 パッと見たところ接続法には触れられてないので中級以降は他で補完するとしても、あとは単語2000くらい丸暗記して現地で喋り倒せばまあ楽勝であろう。 年末年始の休みにはペルーやパラグアイ行くつもりだしな。 ますます楽しみになってきた。 【追記】悲報!2017年確認したらサービス終了してました(ToT)
2014年8月21日
たらちね
かつて一番初めに覚えた『たらちね』(柳家喬太郎)、そして『牛ほめ』(柳亭市馬)。 なるほどお。今は亡き志ん朝に次いで尊敬する喬太郎師匠は、この前座噺をこう演じるのか。 勉強なるなあ。 https://www.youtube.com/watch?v=mHTHi83UNa4&feature=emb_logo
2014年8月6日
そして冬休みも終わってしまった
W杯が閉幕して三日、私の旅行も終わり、そしてたのしい冬休みも終わった。 翌日からさっそく働いておる。 良くも悪くも、半径数百メートルの地味ーーな日々が再び始まる。 ま、それはそれで嫌いじゃないんだけどさ、早くも年末の休暇が待ち遠しいぞ。 それはともあれ、この冬休みの旅行で訪れた街を挙げてみる(6月にW杯で訪れたマナウス、クイアバ、ブラジリアは除く。カッコ内は州名)。 サンパウロ(サンパウロ) São Paulo, São Paulo インダイアツーバ(サンパウロ) Indaiatuba, São Paulo ピンダモニャンガバ(サンパウロ) Pindamonhangaba, São Paulo アパレシーダ(サンパウロ) Aparecida, São Paulo サントアントニオドピニャール(サンパウロ) Santo Antônio do Pinhal, São Paulo カンポスドジョルダン(サンパウロ) Campos do Jordão, São Paulo ポルトアレグレ(リオグランジドスル) Porto Alegre, Rio Grande do Sul グラマード(リオグランジドスル) Gramado, Rio Grande do Sul フロリアノポリス(サンタカタリーナ) Florianópolis, Santa Catarina 考えてみれば、ポルトアレグレでホテルに2泊した以外あとは全部、友人宅および友人の友人宅を泊まり歩いてたな。 この場を借りて、お世話になった皆さまのご厚情に篤く感謝申し上げる次第であります。 Photos:Paisagens da Copa (W杯の風景)
2014年7月22日
そしてW杯が終わった
ブラジルでのW杯が終わった 優勝はドイツ、私の予想通りだ。 って、大方の人が同じこと思ってるだろうけど。 が、準決勝でまさかブラジルを7-1なんてとんでもないスコアで破るとは誰も予想できなかったし、逆に決勝ではアルゼンチン相手に延長までもつれ込んでの僅差勝利ということも予想していなかった。 これもまたフットボール。 ドイツは各ポジションに質の高い選手を揃え、隙のないサッカーを展開しましたね。 決勝では少々お疲れの様子だったけど、大会を通して抜群の安定感。文句なしの優勝でしょう。 開催国ブラジル 準決勝、3位決定戦と2戦合計1得点10失点。 ブラジルは終わり方が悪過ぎた。 もちろん結果論ではあるけど、どうにかベスト4まで来てこんな結末を迎えるなら、スペインやイタリアのように、グループリーグでとっとと敗退してたほうがまだ傷は浅かったんじゃないかと思うよ。 最後にきて崩壊しちゃった守備陣もさることながら、 前線のアイデアの乏しいこと乏しいこと。中盤もほぼ皆無。 フェリポンの好みに合わないとはいえ、やはり私はガンソくんが見たかったぞ。 かつてサントスでネイマールと組んでた彼を見たときは、その柔らかな身体性、かのジダンをも彷彿とさせる才能やんと驚いたものだ。 ネイマール これまた結果論だけど、あの屈辱のドイツ戦を欠場したのはネイマールにとってむしろ幸いでした。 もちろんこの22歳の若きエースが、稀に見る才能豊かなアタッカーであることに疑問の余地はない。 しかし彼はまだ、マラドーナやディ・ステファノやペレら、サッカー史上最高クラスのプレーヤーらは言うに及ばず、ロマーリオやリバウドやロナウドやロナウジーニョといった、90年代以降のブラジルのクラッキたちの全盛期の域にも達していないということもまた明らかであろう。 怪我からの早期回復を願う。 MVP これも何なんでしょうね。 もちろん選ばれたメッシに非はないし、「省エネ」と揶揄される運動量の少なさもそれはそれで織り込み済みで戦術として機能してる以上問題ないんだけど、これまでの実績抜きで、あくまで今大会限定で見たとき、どう甘めに見積もっても敢闘賞止まりだろ(って、そんな賞ないけど)。 FIFAの信用にもかかわるんで、そこらへんキチンとしてほしいね。 とまれいくつかの問題はかかえつつ、単純ながら一つのルールにしたがって、世界はこんな素晴らしいものを創り出せるのであるよ。 考えれば考えるほど凄いことではないか。 この一ヶ月、私は存分に楽しんだぞ。もろもろモチベーション切れちゃわないか心配だ(笑)
2014年7月17日
もうすぐW杯が終わる
ポルトアレグレより 昨日からブラジル南部のポルトアレグレという街にいる。おお涼し。 年中暑いポルトヴェーリョとはえらい違いだ。ブラジルは広い。 開催国でW杯を迎えるのは、2002年の日韓大会に続いて二度目だ。 でも12年前は、サッカーは見るより自分でプレーするほうがよほどの悦楽を感じてたので、わざわざスタジアムに行こうとは思わなかったな。 その意味では、W杯を心置きなく現地で満喫するというのは、今回が初めてだとも言える。 そんな今大会も、あと3位決定戦と決勝を残すのみとなった。 先月ベスト16が出揃った時点で、私は決勝戦をドイツvsオランダもしくはドイツvsアルゼンチンと予測した。 結果は周知のとおりドイツvsアルゼンチンなのだが、オランダvsアルゼンチンの準決勝は延長でも決着つかず、結局PK戦の末アルゼンチンの勝利となった。 PKなんてもちろん多少の駆け引きはあるにせよ(準々決勝オランダvsコスタリカ、PK直前のファンハール采配には驚きましたね)、基本は運である。 したがって、PK戦に突入した時点であとは運次第、どちらも等しく勝利の可能性があると考えてよい。 とすれば、ドイツvsオランダもしくはドイツvsアルゼンチンと、両方の可能性を指摘した私は、どちらか一方のみを挙げていた場合よりもはるかに正確にこの状況を予測していたとも言えるわけなのである!!笑 さて決勝である。 この舞台でドイツとアルゼンチンが激突するのは、1986年メキシコ、90年イタリアに続いて三度目だ。(※当時はドイツではなく西ドイツ) 少し過去の歴史を繙いてみよう。 1986年、メキシコ 86年はそう、当欄でもしつこいくらい登場する、アルゼンチンが生んだ史上最高の天才・マラドーナである! 準々決勝イングランド戦で見せた「神の手」「5人抜き」は、86年の、というよりW杯史上に残る説明不要のハイライト。 このシーンがあまりに有名すぎるために他が地味な印象になっちゃってるけど、 続く準決勝ベルギー戦においても、アルゼンチンの全得点を叩き出したのはディエゴだったのだ。 いずれも彼にしかできない素晴らしいゴールだ。 https://www.youtube.com/watch?v=dIXKJdgZNTY&feature=emb_logo 何が言いたいかというと、アルゼンチンが西ドイツとの決勝を迎えたとき、史上最高の天才ディエゴが、さらにそのキャリアのピークにあったということ。その時点でアルゼンチンの優勝は決まっていたといってよい。 試合はアルゼンチンが2点を先取。 勝利を決定づけたかに見えたが、当時の西ドイツの大エース・ルンメニゲ、そしてフェラーがCKから立て続けにゴールを決め、振り出しに戻す。 が結局勝負を決めたのは、西ドイツのDFの乱れを見逃さないマラドーナの決定的なラストパスであった。ブルチャガが冷静に決めて3-2でアルゼンチン勝利。 かくして86年はマラドーナのための大会となった。 1990年、イタリア 続く90年イタリア。 前シーズン、ナポリで好調を維持し2度目のスクデットを獲得していたマラドーナが、本大会不調に沈む。それでもどうにかこうにかアルゼンチンは決勝まで駒を進めた。 試合は、西ドイツのエース・マテウスがマラドーナを封じ、互いの良さを消し合う稀に見る凡戦。 名サイドバック・ブレーメによる右足のPKが唯一の得点となり、西ドイツは4年前の雪辱を果たす。 つまんないね。 でも勝負に徹したベッケンバウアーは、選手としても監督としてもW杯を獲得した最初の人となった。 2014年、ブラジル そして今回。 ブラジルはこちらがドン引きするほどのアルゼンチン嫌い。 決勝はアルゼンチンにとってはアウェーとなるか。それとも隣国ゆえにアルゼンチンから大量のサポーターが駆け付けてホーム状態を現出させるのか。 いや、それ以前にブラジル人としたら、アルゼンチンを応援することはありえないにせよ、かといって準決勝で愛するセレソン(ブラジル代表)を1-7という歴史的屈辱に陥れたドイツを素直に応援する気にもなれないだろうなあ。 なんか、いろんな状況が混沌としてて、異様な雰囲気での試合になりそうな気がする。 試合自体はすでに予測に掲げているとおり、そして他の大方の予想もそうであるとおり、ドイツの優位は揺るがないだろう。 しかし何が起こるか分からないのがフットボールだ。 実際その瞬間を、今大会だけでも我々は幾度も目にしてきたではないか。 逆に言うと、そんな番狂わせが起こるとしたら、クラブではすでに比類なき栄光を手にしているメッシが、いよいよ代表でもその存在を世界に示すことになる。 まあ、もし本当にそうなったとしても、彼の凄さは充分に認めつつも、我がマラドーナびいきは永遠に変わんないわけなんだけど。(結局いつもそこ・笑) ステファノ讃 最後に。 今大会の期間中にアルフレッド・ディ・ステファノがこの世を去った。 UEFAチャンピオンズカップ5連覇、バロンドールの中のバロンドール(歴代最優秀選手)…。 私が彼のことを知ったのは90年代初頭、エリック・バッティという私が愛読していた英国人記者のコラムによってだ。 手に入る映像は白黒で、断片的で、いずれも彼のプレーを存分に堪能できるほどには残されていない。 それでも彼は私の記憶の中に、ディエゴと並ぶ偉大なるプレーヤーとして刻印されている。 フットボールの歴史を創り上げた先人に心から哀悼の意を表するのである。
2014年7月11日
We Are One
仕事の合間を縫ってマナウス、クイアバ、ブラジリアでのW杯観戦を終え、無事帰ってきました。 といってもここブラジルで7月は、年末年始と並んで年に二度の長期休暇が取れる時期なんで、明日からさっそく二週間程またぶらぶら旅行出かけるんだけど。 とまれ、移動距離も長いし、日本戦以外は基本一人で行動だし、この間何かしらやばい目には遭うだろとは半分覚悟してたのだけど、幸運にもほぼ無傷でした。 せいぜい、予約の手違いでこの期間中のバカ高いホテル代、1泊分余計に支払わされたくらい。締めて約2万円の損失。ああ悔し。が、友人はレシフェにてナイフで脅されたらしいし、そういうのと比べたらまあこれくらい許容範囲だろ。 にしてもフットボールとはげにすごいのう。 会場のスクリーンでは試合前とかハーフタイム中、今大会の公式ソングがこれまでのゴールシーンや観客の熱狂とともに、繰り返し映し出された。 https://www.youtube.com/watch?v=TGtWWb9emYI&feature=emb_logo それを見るたびわしは思わずうるっとしてしまったぞ。 かつてベネディクト・アンダーソンは国民国家を想像の共同体であると喝破した。 そして今や世界はフットボールを通して、我々は一つであるという幻想すら垣間見せてくれるのだ。 宗教とかイデオロギーとかではなくして、たかがボール蹴りで人々がここまで熱中できるんだから、それがたとえ空想の産物に過ぎないとしても偉大すぎる発明ではないか。 といっても、サッカー興味ない人にとってはこんなもん理解不能な狂信イデオロギー以外の何物でもないんだろうなあ。 偶然に左右されるスポーツである。 であるがゆえに弱いとこは弱いなりの戦い方があるわけで、それゆえに自分たちでも上に行けるんじゃないかと思えちゃうし、そこに弱小国の人々も熱狂できる余地が生まれる。ほぼ必然しか起こらないスポーツであれば誰もここまで熱狂しない。 実際、スペインやイタリアやイングランドといった強豪と言われる国々はグループリーグで姿を消してしまった。 逆に言えば、ジャイアントキリングも大いに起こりえたわけなんだけど、我らが日本はあっさり敗退した。 こっちのほうは、期待外れであるが予想通りではあった(笑) さて、偶然に支配されるとはいえ、予選突破ならともかく、優勝までするにはさすがにそれだけでは成し遂げられない。 EUROレベルだと、まさかのダークホースが優勝かっさらう例はままあるが(92年のデンマークとか、04年のギリシャとか)、少なくともW杯の舞台においてそのようなことは今のところただの一度も起こっていない。結局は強いと言われた国が順当に勝っている。というわけで予想もどうしてもベタなところに落ち着かざるをえないのだけど、決勝はドイツvsオランダ、もしくはドイツvsアルゼンチンを掲げておきましょう。前者なら74年の、後者なら86年・90年のカードの再現となりますね。 そして、優勝はずばりドイツでしょう。
2014年6月30日
Copa do Mundoが始まった
がしかし、周りのブラジルの友人や同僚のなかで、試合を生で観に行く、というやつは一人もいない。 私がいちばんはしゃいでる。 こんなもんかなって思ってたんだけど、いざ開幕を迎えると、我が街ポルトヴェーリョも俄然熱気を帯びてきました ブラジル戦のある日は休日指定。 友人宅で観たクロアチアとの開幕戦では、オウンゴールで先制されたにもかかわらず、友人たちは大はしゃぎ。なぜか? 最初に失点したほうが面白い試合が見られるから。どうせ最終的には勝つんだし、というのを頭から信じて疑わない。 強豪国の貫録というか、サポーターも含めた精神的な余裕を見せつけられたよ。 続いて日本対コートジボワールの試合は、ここでは数少ない日本人の移民一世の方のお宅にお邪魔して観戦。 不甲斐ない試合っぷりに声も枯れたわ。 案の定、翌日ブラジルの友人たちには山ほどからかわれた。 返す言葉もございません。前日から日本代表のユニ着てイキリ倒してた自分が恥ずかしいよ(笑) でもま、こういうのも含めて楽しめるのが、唯一無二の祝祭であるワールドカップのいいとこですね。
2014年6月17日
私的W杯観戦予定
三試合観てきます いよいよワールドカップですね。 これがあるからブラジル行きを希望した、というわけではないのだけど、動機の一つであったことは確かだ。ついでに生で観れるんならラッキー、みたいな。 さすがにブラジルの試合の日は学校も会社も休日になるらしいんだけど、思ったより盛り上がってる感じはしない。 それどころか、工事の遅れとか、開催反対デモとか、治安の悪さとか、ネガティブなニュースばかりが耳に入ってくるよ。 大丈夫なのかねほんと。 かくいう私は、長きにわたるチケット争奪戦の末、下記の三試合を観に行くことになった。 Match18 6月18日(水) カメルーンvsクロアチア(於マナウス) Match37 6月24日(火) 日本vsコロンビア(於クイアバ) Match46 6月26日(木) ポルトガルvsガーナ(於ブラジリア) ブラジルやスペインやイタリアといった人気カードはことごとく外れ。 正確に言うと、日本vsコロンビアも抽選外れちゃったんだけど、申し込んだ試合全てが当たっちゃったという奇跡のラッキーガールSからお裾分けしてもらったのだ。 まあ結果的に、マナウスもクイアバもブラジリアも、みなブラジルの内陸都市で、私が住むアマゾンのド奥地ポルトヴェーリョから比較的近いとこばっかなので、その点はありがたいですな。 当選確定した瞬間に、ホテルやフライトを急いで予約したんだけど、あまりの高さにたまげたよ。 ほんと、普段とケタが一つ違うもの。 しかも、高くてもまだ空きがあればマシな方で、全部埋まっちゃっててどうしようもないケースもあった。 結局クイアバからブラジリアのフライトは確保できず、バスで22時間かけて移動することになったよ。 今ブラジルに住んでて、それなりに迅速に行動したつもりのおれでもこの有様だからね。 国外から観戦に来る土地勘もなく言葉もできない多くの人たち、大丈夫なのかね。他人事ながら心配だわ。開幕してからもいろいろ問題頻発しそう。 治安についていえば、日本vsコロンビアの行われるクイアバの強盗発生率は日本の400倍なんだとか。 さもありなん。 それはここポルトヴェーリョも負けてないぞ。 先週、おれの住んでるアパートに空き巣が入って、隣人の物がいろいろ盗られた。 今年だけですでに二度目。 先日は、知人宅に強盗が押し入って、お父さんが拳銃で撃たれた。 去年の年末には、不可解な大量殺人事件(一説によると20人超?)が起こった(ちょうど旅行中だったので詳しく知らない)。 シャレなっとらんですな。 五体満足で日本帰れる気がしない(笑) お願いだからこんなお祭りくらい心置きなく楽しませておくれ。 おまけ 他媒体に書いた関連記事。 その1「多文化共生を再考する」 その2「周縁からブラジルサッカーを体感する」
2014年5月20日
Pegao!
懐かしっ!! https://www.youtube.com/watch?v=R7dTwWI5NKc&feature=emb_logo https://www.youtube.com/watch?v=ymSnmuXMKd4&feature=emb_logo
2014年5月11日
なんちゃって小津月間の件
小津月間(勝手に)到来 小津安二郎の作品は、暇をもてあましてた高校時代に何本か見てしばらくそれきりだった。 10年後、働くようになって某国に出張行ったとき、そんな彼の作品集が驚くほどの破格値で売ってたので、クロサワやジブリや昭和の落語全集(某国地方都市の場末のDVD屋でこんなものまで売ってたのである!)などとともにおトクに一括購入し、久々の再会を果たすことになった。 (もちろん海賊版です。すみません。) 爾来、暇にまかせてちびりちびりと見てはいたのだけど、何となくそういう気分になっちゃって、この4月1日から毎日、仕事が昼からの日は朝起きたらまず小津映画を一本見る、というルーティンを自らに課し過ごしてきたのだった。 (今のお仕事はちょっと変則的で、土日は朝から晩まで忙しいかわりに、平日は午後からなのです。) 至福の三週間であった。 この間私は、ここポルトヴェーリョでもっとも朝の到来を待ち侘びていた男といっても差し支えないであろう(笑) まとめて見ると、このクオリティの作品群をほぼ年一本のペースで量産してきたことが改めてすごいと思うし、そしてこれらの作品をその気になれば毎日でも気軽に見ることができる、というのも考えてみれば幸せなことだよねほんと。 というわけで、またまた誰からも求められてないけど、小津作品、私の勝手にベスト3を発表する次第だ。 遺作となった『秋刀魚の味』、愉快すぎる『お早よう』、中村鴈治郎と京マチ子と若尾文子の競演がシビれる『浮草』など、いずれも捨てがたいのだが、ベスト3という勝手な制約ゆえに涙をのんで選外とせざるをえなかった。残念である。 第3位『秋日和』 オッサンたちと岡田茉莉子とのやりとり、たまりません。爆笑必至。 いちばん笑える小津作品ではないだろうか。 第2位『麦秋』 紀子三部作(『晩春』『麦秋』『東京物語』)の中からは、二作目にあたるこちらをセレクトしてみました。 もちろん他の二つもいいのだけど、父親への愛がファナティックすぎて若干引いちゃう『晩春』、あまりに浄化されすぎてちょっとイデアの世界に迷い込んだかと錯覚しちゃう『東京物語』に対し、『麦秋』はいちばんマイルドながらスタンダード、って感じで何度見ても泣けちゃうんですね。 そしても一つ。何てったって紀子の親友アヤを演じる淡島千景さんである。 本作での淡島千景は、日本映画史上最高の美しさではないだろうか。 高峰秀子、香川京子、有馬稲子、若尾文子、司葉子、新珠三千代、岩下志麻、そしてもちろん原節子と、小津映画にはこれでもかってくらい美人女優が出てくるんだけど、その中でも淡島千景は抜群ですね。単純に好みの問題なんだけど。 第1位『小早川家の秋』 はい1位は文句なくこれです。 淡島千景の圧倒的な美しさも、エロじじい万兵衛のキュートな魅力には敵いませんでした(笑) 作品の最後で笠智衆が、小津安二郎の死生観を表したとも言われる意味深なというか、説教臭いセリフを吐くのだけど、ぶっちゃけそれはどうでもよろしい。 これはひたすら二代目中村鴈二郎演じる小早川万兵衛がお茶目で素敵すぎる映画なのである。 これを見たら、あーおれも万兵衛のような老後を過ごし、万兵衛のような逝き方をしたいなあと思うこと必定なのである。 でも、それを実現するためには、ブラジルも東京も引き払って関西に戻り、商売を興して財を為し、楽隠居の身分になって子や孫にも恵まれねばならない。 道は、あまりに遠い。。。 今回改めて見て気づいたこと。 いくつもの作品でいい味出してる田中春男、中島らもにそっくりじゃないか!!?? 風貌といい独特の関西弁といい、瓜二つやぞ! ググってみたけどあまり適当な画像見当たらず。左写真の手前が田中春男。で、右の写真が、神戸が生んだ我らが中島らも御大です。ちょい分かりにくいね。 何とも締まらない締めですが、それではまた。
2014年4月22日
時代劇、我が愛。その1
前回、前々回に続き、これまたごく稀にネットの調子のいいときがあって、動画漁ってたらあまりの懐かしさに思わず悶絶しちゃったという話。勝手にセンチメンタルシリーズw 時代劇、我が愛 今更だけど、私は時代劇が大好きだった。 一週間は月曜の水戸黄門や大岡越前に始まり、火曜以降は里見浩太朗の江戸日記シリーズ、必殺仕事人、鬼平犯科帳、銭形平次等々。で、土曜の締めはもちろん松平健の暴れん坊将軍だ。 それに不定期にある特番(忠臣蔵とかテレ東正月の12時間ものとか)や、往年の再放送を含めると、小学校の頃なんてほぼ毎日何かしらの時代劇を見ていたのではないだろうか。 単純というか何というか、最後に訪れる毎度おなじみのチャンバラシーンに、飽きることなく胸躍らせていたものだ。 家の近くの雑木林から手頃な枝を切って、テープ巻き付けたり細工したりして木剣に仕立て、友達とマジで剣豪気分で斬り合いしてたのは恥ずかしい思い出である(笑) というわけで、膨大な我が記憶の時代劇ライブラリーの中から勝手にベスト3を発表しようと思う。 第3位『遠山の金さん(松方弘樹版)』 まずは金さんでしょ。 まさに時代劇の王道。私これ、あまりにハマり過ぎて小4だか小5だかのクラスの学芸会で、自分で脚本書いて役者集めて劇作った記憶あるよ。もちろん遠山金四郎は自分。で親友が悪役の商人。エセタトゥーして悪役を裁きまくるという傍迷惑かつ自己満足極まりない企画である(笑) 親の世代だと片岡千恵蔵とか杉良太郎とかいろいろあるらしいんだけど、私の世代では松方弘樹なのである。エンディングテーマも渋い! https://www.youtube.com/watch?v=yu29ree0weU&feature=emb_logo 第2位『翔んでる!平賀源内』 Wikipedia見たらたった20回だったんだな。水戸黄門や大岡越前にはさまれて、わずかな期間月曜のTBS8時枠にて放送。一般的な知名度もあまりないであろう。 でも私、これ大好きでした。西田敏行の飄々とした感じ。いかにも勧善懲悪って感じの他の時代劇とは異なるユニークな試みだったんじゃないでしょうか。今は亡き松山英太郎とか、懐かしすぎる。 これまた音楽も良かった。動画探してもなかったけど。西田敏行が「笑って生きるも人生~、泣いても人生さ~、それなら愉快に暮らそう、楽しい夢を見て~♪」と唄うのだ確か。 どっかにないでしょうか。 栄えある第1位『三匹が斬る!』 これはもう文句なしなのである。ていうか、ここまでのうだうだはこれを紹介したかったがための前フリと言ってもいい。 殿様(高橋英樹)、千石(役所広司)、たこ(春風亭小朝)の主人公三人が好き勝手に旅しながらも、行く先々で問題を解決しちゃうという話。三人三様の魅力溢れるキャラ設定。まさに一度で三粒美味しい史上最高の時代劇なのである! いまや映画スターとしての地位を確固たるものとした役所広司も、私にとっては役所広司といえば永遠に千石だ。千石、カッコ良すぎるぞ。 いまや落語界の重鎮である春風亭小朝師匠も、私にとっては永遠のたこなのである。 (あ、でも高橋英樹は、いまや殿様というより高橋真麻のパパ、というイメージに変わっちゃったけど・笑) 小林亜星によるオープニングテーマも劇中テーマもエンディングテーマも素晴らしすぎる。エピローグでの芥川隆行の名調子ナレーションもハマりすぎ。そしてそれを超絶見事にまとめた神動画があったのでここに紹介する。UP主は神である。 三匹が斬るOPてつをED 当時はこのエンディングテーマがかかるたびに、ああもうこの至福の時間が終わってしまうのか、と子供心にとても寂しかったことを覚えている。 ついでに見つけたこの動画も。 「三匹が斬る」のOPとEDをベースで弾いてみた この選曲センス、たまらん。腹抱えてわろた。 あ、あと全然関係ないけど小林亜星といえば、わくわく動物ランドも忘れ難いですね。 https://www.youtube.com/watch?v=jF1WTR7M6hg&feature=emb_logo それではまた。
2014年4月17日
FACCIA DI CANE
前回に続き、最近おもひでぽろぽろ状態である。 今回見つけたのはこれだ!! FACCIA DI CANE https://www.youtube.com/watch?v=dHsBuIP6lZ0&feature=emb_logo そう、WOWOWスーパーサッカーのエンディングテーマだったのである。 当時我が下宿には衛星放送なんてないので、週末部活終わりによく友人宅で見てたものだ。 この曲に合わせて、その週のセリエAのゴールシーンがダイジェストで映し出されるのだ。 毎度、スーパーなゴールの数々に心躍らせたね。 それらの映像とこの曲があまりにハマりすぎてたことに敬意を表し、普段レンタルで済ませてたCD、このときばかりは身銭切って買った記憶あるぞ。そうそうこのジャケットよ。意味も分からんままに、必死で歌詞をノートに書き写したものだ。 今や本田のいるミランも長友のいるインテルも、一昔前からは考えられないほど凋落しちゃってるが、私が中学高校の頃、ワールドサッカーの最高峰といえば、スペインのリーガでもイングランドのプレミアでもなく、イタリアのセリエAだったのである。 セリエAでは、1980年に長年制限されていた外国人プレーヤーの参入が復活。 82年には八百長による謹慎処分明けのパオロ・ロッシを擁し、イタリアはW杯を制した。 80年代前半、何と3年連続でセリエA得点王&バロンドールを獲得したユーベのプラティニ(現UEFA会長)。 次いで南部の弱小クラブ・ナポリに2度のスクデット(87年・90年)をもたらし史上最高の天才マラドーナ。 我らがブラジルのジーコやファルカン、カレカらの活躍も忘れてはなりませんね。 80年代末から90年代初頭にかけては、オランダトリオ(グーリット、ファン・バステン、ライカールト)のミラン、そしてドイツトリオ(マテウス、ブレーメ、クリンスマン)のインテルがリーグを席巻した。 私がこの番組を見ていたのは、こうした時代を経て、90年代の前半から半ばにかけてだ。 そりゃプラティニやマラドーナ、ファン・バステンら突出したスターに比べれば個々のスケールが小粒になった感は否めないものの、その分多くの個性的で魅惑的なプレーヤーが輝きを放ち、セリエAはまさに百花繚乱の時代を迎えていたのだ。 ファンタジスタの代名詞とも言えるR.バッジョを筆頭に、サヴィチェヴィッチ、ヴィアリ、シニョーリ、ゾラ、マンチーニ、そして怪物グーリットもまだまだ健在。この曲を聞くと、当時の興奮がありありと再現されるのであるよ。今は亡きジャンルカ・トト・富樫こと富樫洋一氏とか、懐かしすぎる。 と、引き続きネットでだらだらしてたら、こんな記事を発見。 【セリエA エンディング曲】 FACCIA DI CANE を聴いてみた! いやー、同じ体験を共有し、同じこと思ってる人っているんだねーやっぱり。
2014年3月31日