一徹よお願いだから永遠に

12月12日。年の瀬に今年最大の激震が私を襲った。 私がこよなく愛するラーメン屋「がんこ一徹」が来年1月で閉店すると言うではないか! https://twitter.com/ittetsu1ganko/status/1602165939557920769 信じられない。 新井薬師に住んでた大学時代、この店のオープンから通い出してはや四半世紀。 ラーメンを愛する私の、その中でも不動の一番の味であり続けたこの店がなくなってしまうなんて。 とてつもない喪失感に囚われている。 一日に同じラーメンを昼と夜の二度食いに行ったことがあるのは、いかにラーメン好きの私と言えどこの店だけである(笑) (10年以上前からすでに10年以上偏愛し続けていることを熱弁している) ジロリアンでもある私は今も週に1度の二郎詣で(インスパイア系含む)を欠かさない。 そういえば昨日半日ドック帰りに食った豚麺(@飯田橋大勝軒)では、直前に飲んだバリウムと相俟ってしばらくお腹が妙な具合であった。 他にも好きなラーメンは山ほどある。 家近の名店としおかしかり、三ん寅しかり。 今年はサーモンnoodle3.0なるユニークな店も近くにできた。 それでも一徹の地位が揺らぐことはない。常にここに戻って来てしまう。 今や他のラーメンを食すときの物差し的な存在であり、まさに我が偏愛する至高の一杯なのである。 大学を卒業して東京を離れたときも。 長期海外にいたときも。 この一杯が私の大きな支えなのであった。 何が好き、と聞かれたら、焼肉とか寿司とか普通名詞で答えられるもの以外で、 あくまで固有名詞に限るのであれば、私がこの世で最も偏愛する食べ物は、 がんこ一徹のチャーシュー麺と、あるでん亭ファンタジア、この2品を置いて他にない。 もはや私のアイデンティティの一部を形成している。 店主のお兄さん、開店当時はまだ20代と思しき青年であったが、今やコック帽から垣間見える髪には白髪も目立つ。三児の父でもある。 しかしその溌剌とした風貌と愛想の良さは常に変わらない。 この店の近くに、これまた学生時代から通ってる歯医者さんがあって、3ヵ月に一回歯のクリーニングをしてもらってるのだけど、その帰りにがんこ一徹に寄るのがもう何年もルーティンになってる。 というか、定期的にがんこ一徹に通うために、家から近いわけでもない歯医者に予約を入れ続けているというのが正確なところだ。 次の歯医者は2月なので、それではもう間に合わない。 先週、中野でのタイトな用事にかこつけて大慌てで駆け込んだ。相変わらず美味し。 駅前の開発に伴う立ち退きとのことで、話は結構前からあったのだろう。 が、閉店後のことは全く未定、再開するかどうかも分からないとのこと。 そんなこと言わないで。 いつまでも待っている。 https://twitter.com/ittetsu1ganko/status/1290899433920421888 ホリさん、今こそ立ち上がってくれ(笑)

Diary

2022年12月27日

退屈なかもめたち

かつての芝居もどき仲間であり、かつてのフットサル仲間であり、今もたまの呑み仲間(ゴールデン街の行きつけの店が同じで、行くと大抵いるのだ)でもあるスズキさんの長編映画初監督作。 直接お声がけいただいたのでこれは行かねばともろもろ調整の上、夜の池袋へ向かったわけだが、そうでもしないと最近なかなか映画館で映画を見る機会ないよね。一体いつぶりであろうか。 映像と音声の処理の甘さはあるものの(失礼!)、全編芝居の稽古場のみで撮り切ったとことか、劇中劇の構成とか、ぽんぽん飛ばして適度に謎を謎のままに残しつつ想像掻き立てるとことか、最後はほっこり。良き哉。 少なくとも劇中で劇的な出来事は1ミリも起こらないけど、でも実際そういうもんよね。日常とはかくあるべし。 (あ、でもビンタシーンはあったか)

DiaryMovie

2022年11月15日

Ciúnas (Silence)

ほぼ無言で語る12分半。 アイルランドの風景とともに。現在期間限定で公開中です。

Movie

2022年11月13日

藝大百鬼夜行 第1回

荒俣宏・小室敬幸の妖怪藝術大学  毎年、特定のテーマを設け、藝大ならではの多角的視点からアプローチを試みる意欲的な企画「藝大プロジェクト」。水木しげる生誕100年にあたる今年は「藝大百鬼夜行」と題し、「この世ならざる形」が具現化した存在である妖怪や鬼、悪魔といった魑魅魍魎をモチーフとした作品群を、全3回にわたって取り上げます。  コロナウィルスの猛威が続く2022年ですが、かつて人々はこうした自然の脅威や目に見えないものに対する畏怖の念とどのように折り合いをつけ、可視化し、芸術として昇華させてきたのでしょうか。今年度の「藝大プロジェクト」では人間の想像力と創造力のたまものであるこの根源的なテーマに挑みます!  第1回では、日本を代表する妖怪研究者・作家である荒俣宏さん、新進気鋭の音楽ライター小室敬幸さんをナビゲーターに迎え、古今東西の妖怪にまつわる音楽をトークインコンサートの形式で。日欧の妖怪観の違いから、音楽への表象のされ方、結局妖怪って何…?等々、トピック盛沢山でお届けします。  縦横無尽のトークと、名手たちによる音楽の共演をぜひお楽しみください。

News

2022年9月16日

オシム監督

これは貴重! 想像の10倍上手い。懐の深さとリーチの長さ、エレガントに捏ねくり回して敵をいなす感じ。今で言うブスケツっぽいな。

Football

2022年8月26日

財団、のち大学

『公益法人』2022年6月号(通巻598号)より転載 https://kohokyo.or.jp/kikanshi/kikan_2022_06/ 公益財団法人である民間の助成財団にプログラムオフィサーとして十数年勤務した後、縁あって2019年に国立大学へ教員として赴任した。財団退職の際、寂しいけれどこれで公益法人業界(?)ともお別れかと思ったが、その実まったくそのようなことはなかった。教育とは、公益に関わる最たるものの一つだからである。そして昨今、国立大学の懐事情は大変厳しい。自前の予算だけではとても賄い切れない。 当方、大学では授業に加えて、舞台公演の企画制作を生業として受け持っている。ジャンルを横断する複合的な要素と多くの人々が絡む総合芸術であり、(事後に動画配信などの選択肢もあるものの)基本はその場限りのライブを身上とする舞台公演の制作には、とにかくお金がかかる。かくして、さまざまな財団様から公演実現のために助成金を獲得するべく、申請書作成に勤しむ日々である。助成金を出す側から受ける側へ立場が180度変わったわけだ。 財団に在籍していた当時、応募を検討している方々から事前に相談を受ける機会がよくあった。「こうしたほうがよい、ああしたほうがよい」と、自ら企画した助成プログラムの趣旨にもとづいて偉そうにアドバイスを垂れていたわけであるが、いざ自分が申請する身になってみると、言われたことがそんな簡単にできれば苦労はない。これまで応募者の方々にさぞ無茶な要求もしていたのだろうなと痛感される。また、一つの公演に複数の財団から助成をいただくこともあるが、財団によって対応や求められる提出物、オブリゲーションもそれぞれに異なるので、その違いを、身をもって体験できるのは面白い。芸術という特定領域には限られるが、自身が財団にいたときよりも、各財団の個性や特徴について詳しくなっているかもしれない。 かつて公益セクターに籍を置いた身、今現在はそのサポートをいただいている身、想像もしていなかったキャリアだが、奇しくも二つの立場を経験することとなった。双方が実りある関係を築いていけるための橋渡しとして、微力ながら力を尽くしたい。

NewsWorks

2022年6月24日

国際協働プロジェクトを 支える/実施する倫理と論理

2月に前職トヨタ財団からお呼ばれして、東京大学多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)と共催「国際協働プロジェクトを支える/実施する倫理と論理」なる3日間の集中講義に登壇。 初日にプログラムオフィサー(PO)について一席ぶつ。 久しぶりにホームに戻ってきたような感覚を抱いた。何だかんだで10年以上この世界に関わってきたのである。 にしても東大生の皆さん、ほんと優秀。 Report:集中講義「国際協働プロジェクトを支える/実施する倫理と論理」

News

2022年6月20日

enfant terrible

おそるべき19歳。 Pedri

Football

2022年4月4日

Selamat ulang tahun, Kaori

院生の頃、インドネシアでのフィールドワーク中にお世話になりまくったマカッサルのKaori Bunka Enが設立20年を迎えたという。 お祝いのメッセージを依頼されたので送ったら、インスタ用の動画に仕立ててくれて、FBでもこれを拡散せよ、とのこと。 20周年おめでとうございます! マカッサルもKaoriも大好きです。 Sejak saya datang ke Makassar sebagai mahasiswa S2 untuk penelitian dan belum tahu apa-apa tentang Indonesia ataupun bahasa Indonesia, Rini koco dan semua orang di KAORI selalu membantu saya! Terima kasih atas semua dukungannya. Selamat ulang tahun yang ke-20. Semoga semakin aktif berperan sebagai jembatan antara Indonesia dan Jepang. Jika Corona usai, saya ingin pergi lagi ke Makassar, kampung halaman kedua saya. [video width="720" height="1280" mp4="https://www.cafesawerigading.com/wp-content/uploads/2016/05/293434140_1142161176347145_5579418733816051489_n.mp4"][/video]

DiaryNews

2022年3月8日

一文字弥太郎さん死す

広島にゆかりがある人であれば、この名前を耳にしたことはあるのではないだろうか。 長年広島を拠点に活動するラジオパーソナリティである。 その一文字さんが、先月コロナからの肺炎で亡くなられたという。 今も現役で活躍されていたらしいが、広島を離れて約四半世紀の私は、最近の活動は存じ上げない。 90年代、中学高校を広島で過ごした私にとって、一文字弥太郎といえば「びしびしばしばしらんらんラジオ」(通称びしばし)である。 当時下宿生で部屋にテレビのなかった私には、平日夜の2時間、びしばしを聞くことはルーティンであり、当たり前のようにそこにあるものであり、なかなか痛い感じの十代だった自分にとって数少ない悦楽の一つであった。 この報に触れて、特徴的なあの甲高い笑い声と、当時の自分にまつわる諸事がまざまざと蘇ってくるのである。 ご冥福をお祈りします。 この追悼文、とても良いです。登録したら全文読めた。 一文字弥太郎さんを悼む 愛された覆面トーク 下畠英治 そもそもこの訃報を教えてくれたのは前職時代に知り合った田村民子さん(「伝統芸能の道具ラボ」主宰)なのだけど、何と彼女は学生時代この番組で一文字さんのアシスタント的な立場として定期的に出演していたのである!数年前にびしばし話で盛り上がるまでそんなこととは露知らず。仕事で出会う前にラジオを通して声を聞いてたことになる。 世界は狭い。

Diary

2022年3月5日

よりみち藝大座

卑しい人、金持ちな人、愚かな人。 ケチな人、貧しい人、ダメな人。 狂言や落語や浪曲を始めとする日本の伝統芸能には、 そうした人間の醜くて面倒臭い部分をもまるっと受け入れて肯定してしまう懐の深さとしなやかさがあります。 この公演では日本の伝統芸能を切り口に、人間の多様性とインクルーシブな社会について考えます!

News

2021年11月1日

TROPICAL CACAO, Dari K

セブンイレブンで購入したDari Kチョコレートドリンク。 Dariはインドネシア語で「〜から」という意味、Kとは私のかつてのフィールドでもあったK字形の島、スラウェシのことだ。つまり、スラウェシ島で栽培されたカカオを用いたドリンクなのだ! 代表の吉野さんとは同じ大学院で、同じ授業に出たり一緒にボール蹴ったりした記憶がある。もう十何年も会ってないと思うけど。 あのマニアックな大学院を出て、一般の企業に就職したり大学で研究者になった人は多いと思うけど、こういうキャリアを築いてる人はまだまだレアなんじゃなかろうか。 自分がかつてお世話になったスラウェシの、最上のカカオが最寄りのセブンで味わえるなんて素晴らしすぎる。すでにヘビロテ中。そのぶん減量は遠のいた。 セブン-イレブンでの販売に至った理由

Diary

2021年6月22日

木馬亭

秋に企画してる舞台に出演してもらうことになった師匠へ挨拶がてら、浪曲の殿堂・木馬亭へ。 12時15分開演、途中わずか10分の仲入りを挟んで丸4時間、ディープ! そして圧巻の主任

DiaryRakugo

2021年6月6日

ピアソラ 百年の旅路 第1回

ピアソラを語る、ピアソラを聴く  今年の藝大プロジェクトは、タンゴの世界に革新をもたらした不世出のバンドネオン奏者、作曲家アストル・ピアソラ(1921〜1992)を取り上げます。  全3回シリーズでその魅力を余すところなく味わっていただきますが、来たる第1回では「ピアソラを語る、ピアソラを聴く」と題し、文字通りトークと演奏の二部構成、研究者と演奏者の協働による東京藝術大学ならではのプログラムでお届けします。  タンゴファンもクラシックファンも、そしてピアソラファンもそうでない方も、存分にお楽しみいただきたいと思います。奏楽堂では、新型コロナウイルスに万全の対策を講じて皆様をお待ちしています。  生誕百年、ピアソラ魅惑の世界へようこそ!

News

2021年6月1日

Passage of Life

ずしりと響く映画であった。同じ監督の新作『海辺の彼女たち』も重いけど良かった。 父親とのお別れシーンとか…ほんま、涙腺ゆるくてあきません。 日本・ミャンマー合作映画『僕の帰る場所 / Passage of Life』公式サイト

DiaryMovie

2021年5月29日

14歳の栞

思わず最初の3分でうるっときてしまった。 日常とはかくも豊穣で、非日常的で、美しいものであるよ、と。 あと仕事柄思うのは、これクラス全員の保護者からの承諾得るの相当手間暇かけただろうなと。 14歳の栞

DiaryMovie

2021年4月8日

関西出張

どんだけぶりやねんというくらい久々の関西出張。 昨日は母校、本日はそのときの同期が教鞭をとるこちら。当時の繋がりが今の仕事でもまた活きることになるとは人生分からないものです。 帰りの新幹線のお伴は、これまた超絶久しぶりな阪神のいか焼きに決定。おかんが大阪からよう買うて帰ってきてくれてたやつや! 3枚くらい食って残りはおみややな。

DiaryJourney

2021年3月16日

東京藝大デジタルツイン

2月12日に東京藝大デジタルツインがオープン。 どうぞご贔屓に。 東京藝大デジタルツイン https://dt.geidai.ac.jp/

News

2021年2月15日

聖なる巡礼路を行く

家にテレビがないので、何ヶ月も前にどうしても見たくて義理の弟に録画をお願いしてたカミーノの番組、呑みがてらようやく見に行くことができた。 全3回シリーズ丸3時間、再会のご挨拶もそこそこにノンストップで堪能。2年前に通った道、そこかしこに懐かしい風景が映し出されて思わずうるっ。 登場人物の中では、さすがにブラジル人親子のキャラが秀逸! 10年に 一度は行きたい サンティアゴ

Diary

2021年2月8日

わせ弁

卒業以来行ってないはずなんで、多分ちょうど20年ぶりのわせ弁! 当時は確か大抵のメニューが300円台だったような。学食をも凌駕するコスパの良さで、よくここで腹を満たしたものであった。 現在こちらの茄子カラ弁当、唐揚げ増しで470円。それでも充分安い(この下に茄子とご飯が敷き詰められております)。オイル感満載の唐揚げが健在で嬉しい。

Diary

2021年2月5日

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