1974年に設立されたトヨタ財団が50周年という節目を迎えた。
めでたいことである。
モラトリアムで大学院に在籍しつつ、夜はバーテンダー見習いで小銭を稼ぎつつ毎夜お客さんと飲みつつ、日がな一日プラプラしていた私を、いわば現実の社会に連れ出してくれたのがトヨタ財団なわけであった。
ときに27歳。
まあ、使えない文系院生くずれの私を雇ってくれる昼職など他になかったであろう。
プログラムオフィサー、何それ?からのスタートであった。
正直これも腰掛け程度で入ったのだが、結局在籍したの丸13年(うち2年はブラジル行きのため休職)。
半世紀という長い歴史のうち四分の一くらいがっつり関わってたのかと思うと感慨深い。
何だかんだで居心地が良かったことを認めよう。
そして出てみて初めて分かる、この財団のユルさ寛大さ鷹揚さ(笑)
本は実質買い放題、結構な裁量で国内海外飛び回っていろんな分野の人にお話聞きまくり。
相当に自由にやらせてもらって有り難いことであった。
久々に職員や助成対象者の皆さんにも会えて同窓会気分。
親会社が日本を代表する超巨大企業ってこともあって、上の方は天下りの悪弊とかもあってちょっと勘弁いただきたいところなのだけど、まあそこは風に柳が吉。
次の50年もエッジの立ちまくった助成活動を!
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